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アスペルガーとエリザベス・キューブラー・ロスの五段階モデル

『Very late diagnosis of Asperger Syndrome』では、
キューブラー・ロス・モデルを応用して
アスペルガー症候群のある自分という
新たなアイデンティティを受け入れる過程を説明している。

以下、この本書の該当箇所の拙訳:
エリザベス・キューブラー・ロスは五段階の心理学モデルを構築し、
死と臨終を受容する過程における変化に対する
人びとの反応について説明しました。
キューブラー・ロス愛する人の死後の悲しみの段階に焦点を合わせていますが、
内面の変化やアイデンティティの危機をくぐり抜けている最中の場合にも
当てはめることができます。

変化によって新しいものを得る前に、
何らかの形で喪失が起こることは避けられません。
新しいアイデンティティに気づいたとき、
元のアイデンティティ(つまりは自己イメージ)
は死ぬため、悲しみの期間が訪れます。
その後で、自分が自閉症スペクトラムに入るという事実を含んだ
新たなアイデンティティを築き始めるのです。

キューブラー・ロス・モデルの五段階は、否認・怒り・取引・抑うつ・受容です。
ショックな、あるいは心に痛手を負うような知らせを受けたときには
こうした反応が防御メカニズムや対処法となるため、
この五段階は誰にでも当てはまると
エリザベス・キューブラー・ロスは考えています。
年齢の高い成人当事者の多くは、自己診断に対してショックや驚きで反応し、
大きな精神的ダメージを受けることもあります。
特に、自分は多少変わってはいるけれども普通だと
何十年にもわたって思ってきた人にとってはなおさらです。