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診断経緯 その1

アスペルガー症候群(当時は自閉症スペクトラムという名称はなかった)
の診断を受けたのは、もうひと昔前の話になるけれど、
その経緯を簡単に書いてみたいと思う。

アスペルガー症候群というものについて初めて知ったのは
新聞の記事だった。
花風社から本を出している藤家寛子さんを取り上げた記事で、
確か「周囲に違和感」のような小見出しがついていた。
その他にも男性当事者が紹介されていて、
その記事の内容を読んだとたん、
私は絶対にこれに違いない!という強い確信をもった。

当時33歳になっていたので、それなりには何とか社会で生きていた。
一応、友人らしき人もいたし、大変ではあっても、
傍目には問題があるようには見えなかっただろう。
それでも、なぜか私は仲間意識というものがもてず、
どこかに属するということができなかった。
思いっきりマニアックな趣味の分野であっても、
仲良くすることを求められても、
なぜかいつもある程度の距離を置きたがった。

その頃、心を浄化するための瞑想法をやっていたこともあって、
それはすべて、自分の心が汚いせいなのだと思っていた。
心が汚いから他人が受け入れられないのだ、
だからもっと心を浄化しなくては、と。

それでその記事を読んだとき、
ガラガラっとすべてがひっくり返るような感覚があって、
いてもたってもいられず、
新聞に載っていた自閉症協会の連絡先にさっそく連絡してみた。

新聞の記事を読んで、自分はアスペルガー症候群ではないかと
思うのだけれど、どこで診断を受けられるのか訊いたところ、
成人を診てくれる医師はほとんどいないだろうということで、
近くのM市のMクリニックを紹介してくれた。
小児専門の精神科医だけれど、きっと診てくれるだろうとのことだった。

(続く)